

フレッシュで明るく誠実な 平野実貴のモーツァルト
教授 レオニード・ブルンベルク
優れた日本のピアニスト平野実貴は、
今回、モーツァルトのソナタ全曲に挑戦した。
彼女の演奏は美しく、その使命を見事に果たしている!
それは、ワルター・ギゼキング、フリードリッヒ・グルダ、イングリッド・ヘブラーなどの演奏を思わせる。(このような列挙はまだまだ挙げられる)
だが、私が何よりも言いたいのは、数え上げた演奏家の録音のなかで、おそらく重要なのはそれぞれが"自分"のモーツァルトを表現していることである。このことは、平野実貴の演奏にも十分に見られる。フレッシュで、明るく誠実な"自分"のモーツァルトが息づいている。さらに彼女の演奏には、聴く人々に共感を呼び起こす響き--やわらかさ、たっぷりしたカンタービレがあり、どうしても言わずにいられないのは、ペダルが繊細に透き通って響くことだ。
モーツァルトのソナタ全曲シリーズの、平野実貴による新しい演奏の誕生は、極めて興味深いできごとと言えるだろう。


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